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韓国政府にとってコミュニケーションが重要な理由

Posted by Clara Im on Sat, Aug 20, 2016 @ 10:20 AM

韓国・ソウルの行政自治部が、2016スティービー・アジア・パシフィック賞で受賞の栄光を手にしました。コーポレート・コミュニケーション&PR/IRカテゴリーで地域関係および公共サービスコミュニケーション革新賞のゴールドを受賞し、コミュニケーション/PR大賞を受けました。

2017スティービー・アジア・パシフィック賞は10月から受付けを開始します。エントリーキットはこちらからお申し込みください。

Kim_Sung-lyul_KoreaMOI.jpg韓国では深刻な少子化と高齢化によって社会福祉の必要性が高くなっていますが、これは国家財政にとって大きな負担となっています。行政自治部はこのような問題を解決しようと2015年に地方財政改革を行いましたが、それによって各地域社会に対する公共サービスコミュニケーションが向上しました。行政自治部はカスタマイズされたストーリーテリングを構成して各地域に適した広報の方法をとっており、様々なソーシャルメディアを広く活用してインフォグラフィックのような視覚的広報物を制作、配布することでこのような活動を実行しました。

行政自治部のキム・ソンリョル次官へのインタービューでコミュニケーションがどのように行われたのか、スティービー賞受賞の感想と来年度の計画を聞きました。

 

コミュニケーションが核心である

2015年から行政自治部が実行した改革の目的は、地方財政運営の健全性と透明性を高めることでした。改革を実行する前は地方自治体に任せていました。「その過程では現地の企業と市民など様々な利害関係が関連していたため、コミュニケーションが核心でした。」

行政自治部は、多くの人々とコミュニケーションを図るために様々な方法を試したそうです。キム次官は「私たちは地域に合わせた広報キャンペーンを様々な形で行い、地域住民に興味を持ってもらうために『地域ストーリーテリング(文字ではなく話)』というプログラムを計画しました。デジタル化された政策プロシューマ―で構成されたソーシャルメディアの記者が直接活動に参加し、ネットユーザーの質問に行政自治部が答えるポータルのグループ情報連携サービスを運営しました。また、インフォグラフィックのような直観的で視覚的な広報物を制作し、配布しました。お話しした内容は一部に過ぎず、ほかにもソーシャルメディアチャンネルやニュースを通じた広報も行いました。」

このような努力は効果を上げ始めました。「地方財政改革広報プログラムについて精密な評価を行った結果、良い評価を得ました。また、スティービー賞で大賞とゴールドを受賞したことは、私たちが市民とコミュニケーションを図るための努力がより広く認められたことを示しています。」

 

ネットワークの拡大

キム次官は続けました。「世界的に有名な賞を受賞したことはたいへん名誉なことです。難しい環境の中でも広報に努めた当該部署の職員にとって大きな力になりました。広報職員はより自信を持って仕事に専念するようになり、管理職員はコミュニケーションの影響力をこれまでよりも実感しています。

また、授賞式で知った世界各国の素晴らしい事例が非常に参考になり、アジア太平洋地域で私たちの政策広報ネットワークを拡大することができる機会になりました。

このプログラムが国際社会で認められているだけに、他の政府主導改革もより活性化されることを願っています。他の政策も広報に成功しながらも、このようなことが非常にまれであると知っているので、公式的に外部から認められたことは嬉しいことだと思います。スティービー賞の審査委員会と主催側に感謝の気持ちをお伝えしたいです。」

 

政府の地位向上

キム次官はスティービー賞受賞の価値を総合的な観点から評価しました。「地方財政改革を成功に導くための決定的な要因は、中央政府と地方政府の効果的なコミュニケーションと協働です。私たちの戦略的な広報プログラムが国際的に認められたという事実は韓国の革新的な行政部が認められたことを意味します。それによってアジア太平洋地域の広報分野で韓国政府と行政自治部の地位が向上するでしょう。」

 

政府3.0

キム次官は行政自治部の主要政策をより簡潔に説明できる実質的なアプローチの方法を活用し、市民とコミュニケーションを図るために努力していくと話しました。「今は政府3.0という政策に集中しています。これは憲法第1条第2項の『大韓民国の主権は国民にある』に基づいて実施されます。政府の各種政策とサービスを評価するために、国民が参加してくださることを期待しています。

政府3.0が重要な理由は、政府が一方的に政策を決定していた過去とは異なり、現在は政府と国民による共同管理の時代だからです。過去には企業が社会的責任を果たすだけでよかったのですが、現在は価値を共有しなければならない時代です。政府と国民の協力がこれまでよりも重要な『ガバナンスの時代』が正式に到来したのです。双方を区分していた境界線が急激に弱くなっています。

政府3.0の良い例を挙げると、国民が主導的に政府の政策実施に参加する『国民デザイン団』です。国民は政府が提供するサービスを利用するだけでなくアイデアとサービスを提案すると、政府が必要に応じてそれらを導入したり購入します。私たちが生きている現代はすべての人が専門家になることができ、知識よりも知恵がより価値を持つ時代です。私たちは公共サービス分野にDIYの概念を導入したといえます!」

 

人が先である

キム次官は自身のキャリアと未来に情熱を注いでいます。「もし生まれ変わっても、私は公務員になりたいです。公務員という職業は人々の生命、財産、安全を守って予防するため、これ以上にやりがいのある職業はないと思います。私は公務員として国民を最優先に考えます。人々に必要なものを提供することができ、倒れた人が再び起きあがれるよう助けることができます。」

キム次官には3つの信条があります。:自負心、楽しさ、やりがい。

「自分に対して自負心を持って自らを尊重しなければなりません。傲慢にならず、自負心と尊敬の心があれば成功できます。また、自分の職業、組織、上司、国も誇りに思わなければなりません。第二に自分の仕事を楽しまなければなりません。ただ義務的に仕事をするのではなく、他人と差をつけて仕事をしてください。新しい視点で新しいことを試みると楽しいと思います。最後に、すべての仕事に対して達成感を持たなければなりません。賞や昇進ではなく心からやりがいを感じてこそ本当の意味で報われます。自分の仕事に感動しなければなりません。」

 

キム・ソンリョル次官について

キム・ソンリョル次官は公務員になるために生まれてきました。父親は警察官であり教師であり地方政府の公務員でした。同じくキム・ソンリョル次官も30年間公務員として国家に献身しました。自身の職業が人々の生命、安全、財産を守るという自負心が強いです。中央人事委員会の創立メンバーで、高位公務員団体系、俸給インセンティブ制度、責任運営機関体系、政策的責任HRシステムなど公務員システムを構築するために貢献しました。

キャリア序盤には、英国内務省に派遣されて2年勤務し、フランスのパリにあるOECD本部に派遣されて2年半勤務しました。これらの経験は韓国で行政業務を処理する際に大きく役立っています。公務員になる前にアメリカで公共政策を勉強しました。

 

大韓民国行政自治部について

大韓民国行政自治部は韓国政府の主要な部署の一つです。革新と地域ガバナンスによって市民の生活の質を向上させます。行政自治部はパク・クネ大統領政権下で開放的、共有、コミュニケーション、協働を原則とする政府3.0体系下でカスタマイズされたサービスを提供し、雇用創出と効率的な政府の構築に力を入れています。

行政自治部は地方財政の強化と改革によって地方政府を発展させるために全力を尽くしています。国民が幸せで不便のない自主的な生活様式をつくるために国家的な努力を傾けることが現在最優先する目標です。これは現地の規制改革と地域予算の改革による地域経済の活性化を通じて実現できます。

行政自治部はほかにも議政活動、国家記録物管理、政府省庁運営、政府資源の統合的な運営、科学調査などの分野にも支援しています。

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